「食べ物は、よく噛んで食べましょう!」
よく聞きますよね。
私も、子どもに言っています。
「いっぱい噛んで食べてね~」って。
そして、たくさん噛むと、元気100倍になるよ!とか、
大きくなれるよ!とか、付け加えます。
小さな子どもには、こんな言い方がいいかな・・・
とも思う反面、理由としてはちょっと適当すぎる!?って気も。
子どもの場合、顎の発達に大きな関係があって
歯並びなどに影響が出てくるというけれど、
実際のところ、どんな効果があるんだろう??
そんな疑問を持ったこの機会に、噛むことの効果について
しっかりと調べてみました。
子ども達にも自信をもって
「よく噛んで!」と言えるように、
噛むことも効果を一緒に見ていきましょう。
もくじ
大人にも子どもにもいい!8つの効果
噛むことの効果って、歯並びや消化によいってことしか
思い浮かばなかったんですけど、
いろいろありましたよ~^^
子どもにはもちろん、大人にだって
うれしい効果がいっぱいです。
これからは、もっと頑張って噛もう!って思えますよ。
その効果は・・・
- 食べ過ぎ・肥満防止
- 虫歯・歯周病予防
- 消化を助ける
- 味覚の発達
- 滑舌・美容効果
- 脳の発達・活性化
- ガンの予防
- 力を発揮できる
1つずつ見ていきましょう。
食べ過ぎ・肥満防止
満腹中枢って、ある程度の時間がたたないと
働かないって言いますよね。
でもハッと気づいた時には、おなかはパンパン。
そんなことを防ぐためにも、よく噛んでゆっくり食べること。
しっかり噛むことで、満足感も生まれてくるので
体に必要な量で、満腹感を感じることができますよ。
食べ過ぎを防げれば、肥満の防止にもなるし
うれしいダイエット効果も!
体重が気になる人にも、ピッタリですよね。
虫歯・歯周病予防
よく噛むと唾液がたくさん出ます。
唾液には、虫歯菌が作る酸を薄める働きがあります。
さらに、抗菌作用のある酵素や
カルシウムと結びついて歯を強くするタンパク質などが
含まれているんですね。
たくさん出るほど、虫歯予防には効果的!
というワケです^^
もちろん、虫歯だけでなく、歯周病や歯肉炎の
予防効果も高まります。
噛めば噛むほど、唾液の分泌は多くなりますよ~
消化を助ける
食べたものを消化吸収するのは
基本的には胃や腸ですけど、
口の中でもそういう働きが起こっています。
唾液の中に含まれる「アミラーゼ」という酵素は
ご飯の中のでんぷんを糖分に分解します。
長く噛んでいると、甘くなってきますよね。
こうして分解されると、胃や腸での消化吸収が
スムーズになるのです。
ご飯に限らず、そのほかの食べ物も
細かくなるほど消化効率がアップ。
胃腸の負担も軽くなります。
特に、胃腸の調子が悪かったり、胃の弱い人は
しっかり噛むように心がけるといいですね!
胃腸への負担が減ると、体が軽く感じられるかも!?
味覚の発達
最近、我が家の長男は、しゃべることに夢中で
食事に時間がかかることがあります。
家族団らん~^^
家族で食卓を囲むことの大切さが叫ばれる時代ですから
にぎやかに食事ができるのは、いいことなんですけど、
何を食べているか、わからないまま食事が
進んでいない!?
なんて、気になるママです。
しっかり噛むことで、味覚が発達するといいますから、
もう少し食べること、食べているものに意識を向けて
味わってほしいと思うのです。
ちなみに、味覚の発達は、子どもだけに言えることではなく
大人になっても、噛んで味わうことで
発達するそうですよ(^^♪
滑舌・美容効果
噛むという行為は、口のまわりの筋肉を使うこと。
筋肉が鍛えられ、あごの発達が促されると、
- 歯並びが良くなる
- 言葉の発音がきれいになる
- 顔の表情がゆたかになる
- 顔の筋肉が鍛えられることで、しわを予防
- 小顔効果
などのうれしいことがいっぱい!!
女性には気になる、美容効果が期待できるなら
いつもの倍は、余裕で噛めちゃうかも!?
脳の発達・活性化
口を動かすことで、脳に流れ込む血液の量が
増えるそうです。
脳を刺激し、活性化させることにつながります。
子どもの場合なら、頭のいい子に!
大人の場合なら、物忘れの防止に!?
最近、モノの名前が出てこなくて
「アレ」「ソレ」を多用する私にも必要なことかも~Σ(゚Д゚|||)
脳の働きが活発になると、反射神経や記憶力、
判断力や集中力も高まるそうなんですけど、
今からでも遅くないかしら・・・
また、アルツハイマー病を引き起こすとも言われている、
たんぱく質「ベータアミロイド」。
脳の神経細胞を壊す物質なのだそうですが、
噛む動作が少ないほど多くなるんですって。
よく噛む人ほど痴呆になりにくい!というわけですね。
さらには、特に海外のスポーツ選手などで
試合中にガムを噛んでいる姿を見かけることがありますけど、
モノを噛むと、体の緊張がほぐれたり、
ストレスを解消するといった効果もあって
いいんだそうですよ!
ガンの予防
生活習慣を始め、環境や遺伝など、
さまざまな原因があるとされるガンですが、
発がん性物質というのも、1つの要因としてあるようです。
その発がん性物質の毒性は、唾液を加えると
ほとんど消えてしまったという実験結果があるそうです。
唾液に含まれるペルオキシダーセという酵素の
働きによるもので、
心筋梗塞、脳卒中、動脈硬化、糖尿病などの
生活習慣病にも有効だとか。
30回ほど噛むことで、毒性が1~2割に薄まると
言われます。
力を発揮できる
重い荷物を持ち上げるときなどには
無意識に、歯を食いしばっているものです。
そうすることで、大きな力を発揮できるから
なんですね。
スポーツをする時にも、しっかりと奥歯を噛みしめると
よりパワーが出るそうです。
噛みしめるときには、あごの筋肉だけでなく
首筋や胸、背中などの筋肉も動かしていて、
バランス感覚も高まるんですよ。
ここ一番!いうときに力が出せるように
日ごろから噛む力を鍛えましょう(⌒∇⌒)
しっかり噛む習慣がつく食べ物
よく噛むことが大事!という話をしてきましたけど
柔らかいものを食べて、何十回も噛めと言われても
無理ですよね。
しっかり歯ごたえのある食べ物を食べて
噛むことで得られる効果を、自分のものにしましょう。
ところで、歯にいい固い食べ物とは?
するめ?こんぶ?
そのほかにも、こんなものがいいんですよ。
魚介類 | するめ、煮干、小魚、桜えび、こんぶ、わかめ、ひじき、貝類 |
根菜類 | ごぼう、れんこん、たけのこ、にんじん、大根 |
葉物野菜 | ほうれんそう、小松菜、春菊 |
果物 | りんご、なし |
いも・豆類 | さつまいも(干しいも)、大豆、いんげん豆、枝豆 |
乾物類 | 切り干し大根、かんぴょう、高野豆腐 |
ナッツ類 | ごま、ピーナッツ、アーモンド、くるみ |
どれも、よく噛んでゆっくりと食べることが基本です。
ある実験によると、現代人が1回の食事で噛む回数は
戦前の半分!
弥生時代の6分の1!だそうです。
ちょっとビックリする数字ですね。
カレーにハンバーグ、ファーストフード・・・
考えてみれば、柔らかい食べ物ばかりですもんねぇ。
噛むことの効果が、これだけたくさんあるなら
子ども達に固いものを食べさせるって
親が子どもにできる最高のプレゼントですよね!
カレーの具は大き目、ハンバーグはレンコン入り、
そんな工夫をしてみるのもよさそうです。
自分のためにも、子どものためにも、
しっかり噛む生活、始めましょう。
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