ずいぶん昔の話ですけど・・・(;´∀`)
私が通っていた小学校は、山鉾町にあって
7月17日は2時間で授業が終わりました。
でも、下校後すぐに、巡行を見に出かけると!!
人の多さに身動き取れず、
鉾も見ずに帰って来ることになります。
(↑↑妹と2人、何の作戦もなく出かけるから!?)
でも、昼食を食べてから、出かけると
町内に帰ってくる山鉾をゆっくりと
見ることができるんですね~(^^♪
そんな経験を踏まえつつ!?
今回は、山鉾巡行の見どころや穴場を
お伝えしたいと思います。
ちなみに、2014年からは巡行が2回に分かれます。
7月17日の前祭(さきのまつり)と
7月24日の後祭(あとのまつり)です。
後祭の巡行を24日に行うのは、
なんと49年ぶり。
なので、17日に行われる前祭の巡行をメインに
話を進めたいと思いますね!
もくじ
巡行時の見どころを押さえたいなら・・・
山鉾巡行は、午前9時に四条烏丸を出発し、
四条河原町→河原町御池→御池新町を通って
各町内に帰ります。
この中で、巡行の見せ場となると
やはり四条通ですね~^^
- 長刀鉾に稚児が乗せられて、出発する様子
- 注連縄切り
- くじ改め
- 四条河原町の辻回し
その分、人の数も半端じゃないですけど・・・(@_@)
注連縄切り(しめなわきり)
先頭を行く長刀鉾の進む先に張られた
しめ縄を稚児が切り落とす儀式です。
稚児の1番の見せ場ですよね~
しめ縄は、四条麩屋町通り付近に
行く手を遮るように張られています。
このしめ縄は、八坂神社の神域との結界を
意味するんですね。
それを稚児が太刀でバッサリと切ることで、
山鉾が神域に進めるようになるわけです^^
太刀をさやから抜いて・・・
切った瞬間、歓声と拍手が湧きおこりますよ。
ちなみに・・・
稚児は8~10歳の男の子が選ばれ、
毎年、6月ごろに発表されます。
禿(かむろ)と呼ばれる、稚児の補佐役2人も
同じ年頃の男の子です。
7月13日に、正五位少将の位と
十万石大名の格式をもらい、
正式に「神の使い」になります。
神の使いとなった稚児は、公式には
地上を歩かないんですって!
巡行の日も、強力(ごうりき)の肩に乗って
鉾の上まで上がります。
鉾の上では、しめ縄を切り落とし、
町名が変わるごとに稚児舞を披露し、
大忙し Σ(・ω・ノ)ノ!
巡行の鉾が新町御池に着くと、稚児と禿は
鉾から降り、八坂神社へ向かいます。
ここで授かった位を返し、「神の使い」から
普通の男の子に戻ちゃうんですよ。
昔は、船鉾以外の鉾には、稚児が乗っていたそうですが
現在は、長刀鉾以外はすべて人形です。
くじ改め
長刀鉾のように、毎年巡行の順番がきまっている
「くじ取らず」の山鉾以外は、
7月2日のくじ取り式で巡行の順番を決めるんですけど、
そのくじを見せ、順番通りに巡行しているかどうか
確認するのが、くじ改めです。
巡行における関所で、奉行役は
烏帽子をかぶった京都市長です(^^♪
見どころは・・・
ほどいたり、元に戻したりする
独特の所作!
くじ改めは、山鉾ごとに異なる動作があったり、
子どもが行うところがあったりして、
観客の歓声を誘う場面、
笑いを誘う場面など、
見ていて楽しめる儀式なんですよ!
市長さんは、大変だと思いますけどね~(;´∀`)
ちなみに、「くじ取らず」の山鉾は
奉行へのあいさつのみです^^
辻回し
四条河原町、河原町御池、新町御池の交差点では
鉾は、方向を変えるわけですけど、
鉾の車輪って、固定されてるんです~( ̄д ̄)
じゃあ、どうやって方向を変えるの??
答えは・・・
滑りやすいように水をかけます。
音頭取りのかけ声に合わせて
40~50人の曳き手が綱を曳き、
鉾を滑らせて、角度を変えていくんです。
装飾品を飾り、人を乗せると
10トン以上にもなる鉾!!
大きく鉾の向きが変わる瞬間は迫力満点!
うまく方向転換ができたときには
大歓声が沸きおこりますよ!
辻回しでは、その前後で、お囃子の調子が変わるのも、
見どころです。
「コンコンチキチン コンチキチン♪」
鉦(かね)の音とリズムをとって
このように形容されるのが、祇園祭のお囃子です。
使われる楽器は3種、太鼓、笛、鉦(かね)。
山鉾によって違いはありますけど、
巡行のときの編成は、
太鼓2名、
笛 8名、
鉦 8名、だそうで、
20~30もの曲が演奏されるんです。
曲目は、「渡り囃子」と「戻り囃子」の
2つに大きく分かれているんですよ。
- 「渡り囃子」 出発~四条河原町
ゆっくりしたテンポで、厳粛な雰囲気。 - 「戻り囃子」 四条河原町~
テンポが速く、軽快で華やかの雰囲気。
四条河原町で辻回しを見るなら
ぜひ、お囃子にも注目してみてくださいね(^^♪
座って落ち着いて見たいなら・・・
ゆっくり座って見学したいなら
御池通の有料観覧席がピッタリです。
前祭では、13,000席、後祭では2,000席が
用意される予定で、
6月初旬から、全国のコンビニ(ローソン、ミニストップ)、
旅行会社(JTB、近畿日本ツーリスト)で販売されます。
場所:御池通(寺町通~新町通)
通過時刻:10時30分ごろ(寺町御池)~
11時30分ごろ(新町御池)
席数:13,000席
料金:3,180円
【後祭】
場所:御池通(寺町通~河原町通)
通過時刻:午前10時ごろ~(後祭巡行のあとに、花傘巡行が通過)
席数:2,000席
料金:3,180円
問い合わせ:京都市観光協会 075-752-7070
混雑を避けて見たいなら・・・
先に紹介したように
四条通は見どころいっぱいですけど、
その分、人もいっぱい(;´∀`)
朝の7~8時ごろには、満杯になります。
山鉾方向転換 posted by (C)ゆぼ
例えば、子どもと一緒に見に行く~~など、
巡行を見たいけれど、混雑は避けたい!!という場合、
ズバリ、おすすめなのは・・・
- 四条新町の辻回し
- 新町通
- 新町御池の辻回し
新町通は、普段は、車は一方通行の
細い道です。
そんな細い通りに入ってくるときの辻回し、
両側に建物のある狭い道を鉾が進む様子、
そして、新町通から四条通に戻ってくるときの辻回し。
新町御池は、やはり混みますけど
四条通は、鉾が帰ってくるのが見えれば
人が集まってくる!といった感じです。
時間はもうお昼すぎ。
暑い中をぐるりと巡行してきて
皆さんお疲れだとは思いますが、
気合は入っていることでしょう^^
もう1つ、正確には、巡行ではないけれど
とっておきの見どころは・・・
・・・山鉾の解体!
巡行が終わった山鉾は、
そのあとゆっくり飾っておく、なんてことはなく
その日のうちに跡形もなく片づけられてしまうんです。
美しい装飾品を取ってしまうのは
さみしい気もしますけど、
そのあとに現れるのは
木と縄で組み立てられた力強い骨組み。
鮮やかな手際で、解体されていきますよ!
後祭の巡行
後祭の巡行は、24日9:30に新町御池を出発し、
河原町通を南に進み、四条烏丸を目指します。
2014年は、49年ぶりに復活した後祭の巡行と
150年ぶりに再建された大船鉾には
注目が集まることでしょう。
そして、後祭の巡行の代わりとして始まった
花傘巡行も、引き続き同じ日に行われます。
にぎやかな祇園祭になりそうですよ~
あなたも、見に来てみませんか(^^♪
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