毎年、梅雨が明けて、暑さが本格的になるころ
祇園祭はちょうど山場を迎えます。
7月14日の宵々々山から、
17日の山鉾巡行のころ・・・
京都が盛り上がる季節です^^
祇園祭は、京都の3大祭りの1つに数えられる
八坂神社のお祭り。
14日~17日が有名ですけど、
7月1日~31日まで、1か月かけて
いろいろな神事が行われるんですよ!
[colored_box color=”light‐gray” corner=”r”]ところで、祇園祭と言えば、私の中では
鉾、山、屋台、浴衣、鱧(はも)・・・
はも!?
祇園祭を見ていて、はもが出てくるということは
ないと思いますけど、
私にとって(祇園祭の地域で育った←ギリギリ)、
祇園祭の料理と言えば、お赤飯と、はも料理でした。
うちの家だけってことは、ないよね!?
と思って調べてみたところ
祇園祭ははも祭と言われるほど
はも料理のおいしい季節だったんです。
はも梅肉 posted by (C)ayustety
はもが旬であることに加えて、
輸送手段の乏しい昔でも、内陸にある京都に
はもなら、活きのいい状態で届いたんですって!
それだけ生命力が強いため、
夏の活力源として重用されたのが、
今に残っているんですね。
この時期の京都では、和食の店や旅館、
お寿司屋さんなどで、はも料理が楽しめますよ^^[/colored_box]
・・・と、はもの話が長くなりましたけど(;´∀`)
1か月続く祇園祭は、2014年には
その日程が大きくに変わるのは、ご存知ですか。
49年ぶりの後祭(あとのまつり)の復活です。
後祭って??
まずは、そちらのお話から・・・^^
もくじ
後祭の復活!!
7月17日と24日、2度に分かれていた山鉾巡行が、
交通事情などを理由に
1度に統合されたのが、1967年(昭和42年)。
それから2013年までの48年間、
32基の山鉾が、7月17日に
巡行していました。
それをまた、2度に分けることになったんですね。
その事情は・・・
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祇園祭を昔の姿に戻したい!
との要望が強くなって数年。
大船鉾の復活に合わせて、2014年、後祭も復活!
7月24日に巡行が行われることになりました。
「蛤御門の変」(1864年)の大火で消失していた
大船鉾の150年ぶりの復活です。
これで、前祭(さきのまつり)は山鉾23基、
後祭は10基の巡行となりました。
「千年以上にわたって継承されてきた習わしを
後世に正しく伝えていくため」というのが、
1番の理由だそうです。
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でも、48年のブランクってちょっと大きくないですか?
私が生まれ育ったのは、前祭にあたる地域なので
これまでとお祭りの様子が、
大きく変わることはないと思いますけど、
後祭にあたる地域は、かなり違ってくるのでは!?
どんなふうに復活するのか、楽しみです。
さて、それでは、祇園祭の日程を
見ていきましょう^^
祇園祭の日程
1か月間、いろいろな行事があります。
内輪だけの、非公開のものもありますけど、
古くから続く神事を見てみるのも、
おもしろいと思いますよ。
7/1~5 吉符入(きっぷいり)
各山鉾町で、関係者が神事の打ち合わせを行います。
祇園祭の始まりです。
長刀鉾町では、稚児舞が披露されます。
7/1 長刀鉾町お千度の儀 10:00~
長刀鉾町の関係者が稚児や禿(かむろ)と一緒に
八坂神社に参拝し、神事の無事を祈願します。
白塗りの化粧に装束姿の稚児が本殿を参拝し
そのあと、本殿の周りを3周します。
その姿を1目見ようと、観光客も集まります^^
7/2 くじ取式 10:00~
山鉾巡行の順番をくじによって決める式です。
巡行の順番争いを避けるため
500年ほど前に始まったもの。
京都市議会本会議場で行われ、
事前申し込み、抽選で観覧可能です。
7/10 お迎え提灯 16:30~
「神輿洗」の神輿を迎えるため、提灯を持って
八坂神社周辺を巡行します。
7/10 神輿洗式(みこしあらいしき) 19:30~
境内の蔵から出された3基の神輿のうちの1基を
四条大橋まで運び、鴨川の水で清めます。
神社に戻った神輿は、17日の為に飾り付けがされます。
7/10~14 前祭 山鉾建て 7:00~
収納されていた鉾や山を組み立てます。
大きな鉾は、10、11日から、山は13、14日からなど
各山鉾によって建て始める日はバラバラです。
鉾の骨組みとなる木は、くぎを使わず縄だけの
昔ながらの方法で固定され、組み立てられます。
7/12、13 曳き初め(ひきぞめ)
鉾や山の試し曳きを行います。
各山鉾で日時は違いますが、この日は女性や子ども
観光客なども綱を引くことができますよ(*´▽`*)
7/13 長刀鉾稚児社参 11:00~
長刀鉾にのる稚児が、騎馬で八坂神社に参り
五位の位を授かります。
7/14~16 前祭 宵山
各山鉾には、夜になると提灯が点けられ、
衹園囃子と屋台でお祭りらしい雰囲気になります。
歩行者天国:18~23時
15、16日:四条通の八坂神社~堀川間
毎年、14日も歩行者天国があって
屋台が出てたんですけど、
2014年は、15、16日の2日間のみです(T_T)
7/17 前祭 巡行 9:00~
23基の山鉾の巡行です。
四条烏丸(9:00)→四条河原町(9:45)→
河原町御池(10:30)→新町御池(11:35)
7/17 神幸祭 18:00~
3基の神輿が八坂神社を出発し、
氏子町内をまわり、四条寺町の御旅所まで巡行します。
21:00ごろ御旅所に着輿し、24日まで留まります。
7/17~21 後祭 山鉾建て
後祭の山鉾10基の組み立てが行われます。
7/21~23 後祭 宵山
四条通の歩行者天国や、屋台の出店はないけれど、
10基の山鉾を見てまわることができます^^
7/24 後祭 巡行 9:30~
10基の山鉾の巡行です。
烏丸御池(9:30)→河原町御池(10:05)→
四条河原町(10:40)→四条烏丸(11:22)
7/24 花傘巡行 10:00~
傘鉾10数基、馬長稚児、児武者などが氏子区域を巡行します。
後祭の巡行が統一された際に、
後祭のかわりとして始まりました。
八坂神社(10:00)→四条寺町→寺町御池(10:48)→
河原町御池→四条河原町(11:19)→八坂神社(11:43)
巡行終了後、舞踊などの奉納を行います。
7/24 還幸祭 17:00~
3基の神輿が御旅所を出て、氏子町内をまわり
22:00ころ八坂神社へ戻ります。
7/28 神輿洗
10日の神輿洗と同じく、鴨川で洗い清め、
20:30ごろ八坂神社に戻り、蔵に収めます。
7/29 神事済奉告祭(しんじずみほうこくさい) 16:00~
八坂神社に祇園祭終了を奉告し、
神恩を感謝します。
7/31 疫神社夏越祭(えきじんじゃなごしさい) 10:00~
祇園祭が無事終了したことを神前に伝えます。
八坂神社内の疫神社の鳥居に茅の輪を設け、
参拝者はこれをくぐって厄気を祈願します。
昔の姿に戻す・・・という、後祭の復活ですが、
後祭のかわりとして始まった
花傘巡行も残り、
これまでとは少し違った祇園祭に
なるかもしれませんね(^^♪
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