旧暦と新暦の違いとは?なぜ1か月遅れの行事があるの?

ひな祭り、端午の節句、七夕って、何月の行事ですか?

3月、5月、7月だと思っていたけれど、
それぞれ、1か月遅れで行うところも
意外に多いみたいなんですよ!

ひな祭りは、4月3日というように。

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そんな習慣のない私には
とっても違和感があるんですけど、

これって、旧暦と新暦が関係しているんですって!

 
旧暦のお正月とか、旧暦の何月何日とか・・・
ときどき、聞きますけど、

旧暦と新暦って、どう違うんでしょう??

 
今回は、いつもなんとなく聞き流している
旧暦と新暦について、詳しく調べてみました。

 
地域によって、行事が1か月遅れになる理由
お伝えしますね^^

 

新暦とは?

まずは、現在、私たちが使っていて、
なじみのある新暦から、いきますよ~

 

 新暦とは?

日本だけではなく、世界の共通暦である
グレゴリオ暦のこと。

旧暦に対する言い方です。

 
現在、世界の多くの国で使われている
グレゴリオ暦ですけど、

エジプト暦 ⇒ ユリウス暦 ⇒ グレゴリオ暦

と改良されて現在に至る、太陽暦です。

 
エジプトでは、古くから太陽暦を
使ってきたワケなんですけど・・・太陽暦って??

 

 太陽暦とは?koyomi
地球の公転運動、つまり太陽の運行をもとに
つくられた暦のこと。

地球が太陽のまわりを1周する期間を
1年としていて、1年は、365日ですよね!

 
でも実は、1年って、正確には
365.242199日なんだそうです~

 
こまかい・・・(;´∀`)

 
なので、4年に1度うるう年があるんですけど、
うるう年のはずなのに、うるう年じゃない!?
って年があるんですよ!

どういうこと??

 

【うるう年の法則】

西暦で・・・

  1. 4で割り切れる年はうるう年
  2. 100で割り切れる年はうるう年にしない
  3. 400で割り切れる年はうるう年

 
つまり、2000年は、うるう年でしたけど、
2100年は、うるう年ではないんですってΣ(・ω・ノ)ノ!

2100年が近づいたら、騒ぎになりそうですよね~

 
騒ぎになるかどうかの確認は、
子どもに託すとして(←託されたくない!?)
次は、旧暦について、みてみましょう。

 

旧暦とは?

新暦と区別するからには、
かなり性格の違った暦だと予想がつきますよね^^

 

 旧暦とは?

月の満ち欠けの周期を1か月とする太陰暦に
うるう月を入れて、季節とのズレを修正した太陰太陽暦のこと。

月の満ち欠けは、29.53日周期なので、
1年は354日。

1か月29日の月と、30日の月があって、
新月の日が1日です。

 
1年が354日ということは、季節とのズレ
11日ほどあるということ!

そのため、3年に1回、うるう月が入って、
その年は、1年=13か月=384日
になるんですね。

 
12月の後に、13月がやってくるワケじゃなく、
1月、2月、3月、うるう3月、4月・・・
なんて具合になります。

1年のうち、どこに入るかは、その年によって違うんです。

 
その時の気分によって・・・ではなくて、
こんな法則があるんですよ(^^♪

 
ちょっと、ややこしいかもしれませんけど、
見てみましょう!

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まずは、二十四節気を知るところから
始めますよ!

「立春」「夏至」「秋分」「大寒」
などが、そうなんですけど・・・

 

 二十四節気(にじゅうしせっき)とは?

太陽が1周する期間を24等分して、
約15日ごとに分けた季節の名称のこと。

月の前半を「節気」、後半を「中気」と言います。

 
2600年ほど前の中国で作られてものですが、
毎年同じ時期に、同じ節気が来るため
農業には欠かせないものとして、日本にも定着しました。

 

二十四節気とは、知らなくても、
なじみのあるものが多いんですよ^^

一覧にまとめてみると、こんな感じです。

 

季節 旧暦の月 節気(月の前半) 中気(月の後半)
 1月 立春(2月4日頃) 雨水(2月19日頃)
 2月 啓蟄(3月6日頃) 春分(3月21日頃)
 3月 清明(4月5日頃) 穀雨(4月20日頃)
 4月 立夏(5月5日頃) 小満(5月21日頃)
 5月 芒種(6月6日頃) 夏至(6月21日頃)
 6月 小暑(7月7日頃) 大暑(7月23日頃)
 7月 立秋(8月7日頃) 処暑(8月23日頃)
 8月 白露(9月8日頃) 秋分(9月23日頃)
 9月 寒露(10月8日頃) 霜降(10月23日頃)
 10月 立冬(11月7日頃) 小雪(11月22日頃)
 11月 大雪(12月7日頃) 冬至(12月22日頃)
 12月 小寒(1月5日頃) 大寒(1月20日頃)

 
サッと見ただけで、季節感があるのが
わかりますね!

・・・と、
前置きが長くなってしまいましたね~(;´∀`)

 
本題の、うるう月ですけど・・・

 
旧暦の月って、

  • 「雨水」を含んだら1月
  • 「春分」を含んだら2月
  • 「穀雨」を含んだら3月

・・・というように、
どの中気を含むかで、決まっているんですね。

 
でも、季節とのズレが大きくなってくると、
中気を含まない月が出てくるんです。

それを、うるう月とするという仕組みなんです。

 
近いところでは、
koyomi2
2009年うるう5月
2012年うるう3月
2014年うるう9月
2017年うるう5月
2020年うるう4月

・・・といった感じだそうです^^

 
ところでこの旧暦、
いつ新暦に変わったんでしょう?

 

新暦になったのはいつ?

日本で、新暦(グレゴリオ暦)が採用されたのは、
1873年(明治6年)のこと。

 

明治5年12月3日 = 明治6年1月1日

なんですね~(@_@)

 
暦を変更すると発表したのは、明治5年11月9日。
わずか23日前!!

1か月もしないうちに、突然、
お正月が来ちゃうんですから
ビックリ大混乱だったでしょうね~

 
明治になって、西洋諸国と付き合っていく上で、
暦の違いは、不便なものだったでしょうけど、

大きな理由は、明治政府の財政問題だったとか(´口`)

 
明治6年は、旧暦のままだと
うるう月があって13か月。

そうなると、月給制になっていた
官吏への給料は13回。

でも、新暦を導入すれば、12回で済むんです。

 
しかも!

明治5年の12月も2日しかないので、
給料は払わなくていいだろう(゚∀゚v
・・・と考えて、実行してしまったんですって。

 
なんだか、冗談のような話ですけども・・・

最後は、1か月遅れで行事を行う理由について、
見ていきますね。

 

1か月遅れの行事があるワケ

そんなこんなで・・・

新暦の日付は、旧暦よりも
1~2か月、早くなってしまったんです。

 
それまで、旧暦の日付に沿って
行われてきた年中行事は、
地域によって、さまざまな対応がとられました。

 

  • 旧暦でするところ
  • 新暦でするところ
  • 新暦でするけれど、旧暦の季節感に合わせて
    1か月遅れでするところ

 
例えば、七夕は、7月7日にすれば、
梅雨の真っ最中ってところも多いですよね。

でも旧暦では、梅雨が終わってからの行事でした。

 
なので、8月にする方が、季節的には
あっているワケですね(^^♪

 

いかがでしたか?

これで、行事が1か月ずれていたり、
旧暦がどうの・・・って話になっても、
混乱せずに済みますよね^^

 

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